K800でプリントしてみたものとか、ちょっとしたテクニックとか
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●目次

●cube25mm
●Rook
●Glass_clamps
●コントローラーのマウント
●ゲタ
●フィラメントスプール
●造形ベッドクランプ#2

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●cube25mm


K800ファーストショット
積層0.3mm、スライサーSlic3r、30mm/Sec、Infill40%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、185℃

いきなりうまく行きました。
25mm calibration cube with empty topデーターはこれをもらってきたものです。

仔細に観察すると、角の部分にオーバーシュートのような膨れがわずかに見られます。数値的には0.1〜0.2mm位。4つの角それぞれが違う形で膨れていますが、それぞれの角では上から下まで均等な形です。均質性が高いのでアーム類のガタではなく、慣性によるブレか何かと思います。
データーは全てピン角ですが、出力結果は角(縦辺)が丸くなりました。原因はわかりませんが、先人の出力結果を見てもピン角が出ている例はほとんど無いので、こういうものなのかもしれません。

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●Rook


セカンドショット
積層0.3mm、スライサーSlic3r、30mm/Sec、Infill40%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、185℃

これが3Dプリンターテスト出力の登竜門、あの有名なルークです。うむ、これはキッツイ、私のK800ではまったく精度が追いついていないではないか!

いや・・・何かがおかしいと思いつつ、Repetier-Hostは3Dの表示がおかしくなることがしばしばなので、よく考えずに出力したのですが、どうもサイズが1/20のモデルだったようですw


サードショット
積層0.3mm、スライサーSlic3r、30mm/Sec、Infill40%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、185℃

これが標準サイズだと思います。
サーミスタハーネスの製造不良から接触不良が発現し、ホットエンドの調温が途中からうまくかなくなったので上半分はボコボコですが、最後まで出力できました。

3Dプリンタを手に入れたという感慨が有ると共に、成型品にまとわりつく糸が多く、このままではすぐ使える部品が作れないと思い、なにか対策が無いか考えはじめました。

結論としては、この会社のこのオレンジ色の樹脂は色を引く特性なのだろうということと、スライサーの癖から糸が外に出るパスを生成するという事がわかりました。
前者は樹脂をまだこれしか持っていないのでいかんともしがたいのですが、スライサーをSlic3rからCuraEngineに変更することで実質問題なくなりました。

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●Glass_clamps

造形ベッドは適当に設置していましたが、本格的に出力しようと試していたところ、どうも造形途中で回転してしまう事がままありきちんと設置することにしました。



こうなると悲惨ですがここまで行かなくても、なんか造形物の壁が傾いている気がする、というような状態で現れたりもします。

ガラスのクランプを探してもらってきたデーターがこちらの1/8 Inch Glass Clips

ただし、気前良く10個も並んでいるのですが、多すぎですので削る事にします。
削るにはMeshLabというソフトを使います。もらってきてインストールしてください。

MeshLabにデーターを読ませて、[Edit]-[Select connected components in a region]を選択します。いらない部品を囲んで指定します。[Del]キーを押すと消えます。
私は6個使うかと思いましたが、クランプ3つにピン3本で使う方が便利と取り付け時点で思いついたので、3つ残せばいいでしょう。
[File]-[Export Mesh as]を選択して、[file of type]に[.stl]を選び、名前を付けて[Save]します。

Repetier-Hostを起動して、[オブジェクト配置]タブから[オブジェクト追加(+)]して読み込ませます。
ただし、このクランプは3mmガラス用なのでK800の4.5mmガラスに合わせて、X方向を1.4倍に、またネジ穴も小さいようですからY,Z方向は1.1倍に伸ばして印刷します。
[オブジェクト追加(+)]ボタンの右側の、三角形をした[Scale Object]ボタンを押して、鍵のボタン(X,Y,Zの連動)を押して鍵を開いてから、X1.4/Y1.1/Z1.1と入力します。
あとはスライスして印刷すればOK。


積層0.3mm、スライサーCuraEngine、50mm/Sec、Infill20%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、190℃

ガラスベッドは頻繁に付け外しするので、6個でクランプすると取るのも位置を決めるのもやっかいです。
3つのネジの頭で位置を決め、3つのクランプで止める方法にしました(写真は下の方参照)。

使用したネジは、位置決めがM4x5、クランプがM4x20です。M4x5は手持ちの関係でナベネジですが、位置が決まりにくいので六角穴付きボルトがいいです。クランプするところのガラスの下には紙を貼って3点接地となるようにしています。

設置したらキャリブレーションして完成です。

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●コントローラーのマウント

K800には制御基板を支える部品が付いていません。このままでは収まりが悪いのでフレームに固定するものを作ります。

例によってThingverseで探してもらって来たデーターがこちらのBracket For RAMPS On Kossel Mini
RAMPS+MEGAのフレームは結構な数が発表されていますが、なかなか良いものは無いです。しかしこのフレームはとても機能的かつクールなデザインで、よく出来ています。


積層0.3mm、スライサーCuraEngine、55mm/Sec、Infill20%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、190℃

無造作に長いオーバーハング部があったり3Dプリンターに必ずしも最適化されたデザインではなく、成型品は少々修正が必要ですが、出来上がりの収まりはピカイチです。



しかし問題も1点、LCDスマートアダプターが付かない・・・あと7mmばっかりベースが厚かったらよかったんですが。まあ私はLCDは使ってないんでいいんですけど。

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●ゲタ

使わないし、どうせダランと飛び出していて格好いいわけでもないのでLCDは捨てちゃおうかとも思ったのですが、せっかくなのでゲタを作って付けておくことにしました。

初めての3Dパーツモデリングです。
モデリングにはOpenSCADというソフトを使います。これは物の形状を言語や数式で記述するという形式のCADで、機械部品を作るには最適です。



各部の大きさをノギスで測ったりしながら、まずこういう適当な要件図を描きます。

OpenSCADを起動します。
画面の左側が記述スペースで、右側がモデルの表示スペースです。
文法は簡潔で、プログラミング言語を少しでもやったことがあればすぐわかります。

さて今回作ろうとしている品の構造は、棒状の本体に、1本の出っ張りと、1本のへこみ、そして2つの穴が有る、というものですから、そのままOpenSCADの文法で寸法を交えてそのように書けばよいのです。
なにか書いたら[F5]を押すと解釈されて右側に形状が表示されます。



Oh!Yeh!!はじめてなのに10分で3Dモデリング完了だぜw

出来上がったらデーターを書き出します。
まず[F6]キーを押してレンダリングします。
[File]-[Export]-[Export as STL]を選んで名前をつけて保存します。
これで出来上がりです。

プリントして組み込んで見ます。


積層0.3mm、スライサーCuraEngine、55mm/Sec、Infill20%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、190℃

きちんと収まりました。しかしRAMPS+MEGAの最適設置場所はここではなかったようです。正面側のフレームに取りつくべきでした。

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●フィラメントスプール

フィラメントスプールが無いと不便ですので、次にこれを作る事にしました。

これも例によってThingverseで探したのですが、理想的なものに行き当たりませんでした。
スプールホルダーを作る段階に至って、フィラメントは2種類(2社)に増えていたのですが、それぞれスプールの穴が32mmと57mmというものでした。これはかなり最大と最小に近い部類のようで、この2種類を付け替えられるスプールホルダーは非常に少ない。
他にも自分の理想とする要件を入れると、そういうものは有りませんでした。というわけで自分で作るしか無いようです。

設計の参考にしたのはLow friction spool holderと、Spool Holder (Concept) by Giova

まずネジをなんとかしないといけません。私の技術と根気ではOpenSCADでネジを作るのは無理。
というわけでこれも先人の偉業を頂いてきます。まったく世の中には頭がいい上にエネルギッシュという人が一杯いるもので、有り難い有り難いw

まず、 Customizer:NUT JOB | Nut, Bolt, Washer and Threaded Rod Factoryに行って.SCAD形式のネジを生成します。生成したネジがSpool core boltで、この長ネジをコアにしてスプールにはまるコーンをくっつけて、ベアリングの嵌る穴を開けたら出来上がりです。

チョロいチョロいw

あとは締め付けナットが必要ですが、これはコーンからネジを引き算して作ります。ねじ込みやすいよう、ネジを少し拡大してから引き算すれば、ボルトの直径より少しだけ内径の大きいねじ穴が出来上がります。

これもものの5分で出来てしまいました。

早速プリントだ。


積層0.3mm、スライサーCuraEngine、55mm/Sec、Infill20%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、190℃



K800に取り付けて完成です。すばらしい。

使用したボールベアリングは608番。長ネジはM8x160mm。M8ナット3つ。取り付け基台は、私はこの程度のものは金工した方が早いのでアルミのフラットバーで作りましが、プリントパーツのマウント部品も設計しました。

しかし、PLAは元々良く滑るし、スプールは極ゆっくりとしか回転しないから、ボールベアリングを入れる必要はどうも無かったようですw

完成品のデーターはこちらUniversal spool holder。ボールベアリング無しのバージョンも設計しました。

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●造形ベッドクランプ#2

造形ベッドの位置決めに使っていた、ナベネジの頭がやはりどうも気に入りません。というわけで、付属の六角穴付きボルトを切断してこれを付けようと考えました。
しかし、3Dプリンターは持っていても、ボルトが切断出来るという人は随分と数が減るでしょう。あとは部品を自給できるのが3Dプリンター活用の醍醐味の1つでもあろうと考え直して、付属のネジをそのまま使ってどうにか出来るように部品を設計しました。



K800に付属するM4x12だけを使って、位置決めとクランプが出来る部品です。
新しくK800を作る方がここをご覧になっているなら、まずはこれをプリントするのがよろしいでしょう。
データーはこちらのThree pointed Glass cramps and Positioning pins。Repetier-Host上で3組配置して印刷してください。


積層0.3mm、スライサーCuraEngine、55mm/Sec、Infill30%、PLA1.75オレンジ(Hallelujah 3D printer filament製)、190℃

力のかかる部品なのでInfillは少し多めで。



うまくおさまりました。

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